漢方・中医学の相談専門薬店

くすりのひまわり

長野県上伊那郡辰野町平出1890−1(辰野中学校横)
飯田線宮木駅から徒歩7分

※相談時間中には留守番電話になることがあります。
メッセージを頂ければ、後程こちらからお電話いたします。

0266-41-4814

「調剤と情報」2017年8月号別刷「女性疾患としての手外科疾患について」(平瀬雄一先生)提供:大塚製薬 の記事を 一部分かりやすい言葉に変えてお伝えし、2019年日本女性医学学会学術集会での情報を加えました。

手指のこわばり
(令和2年5月更新)

私ってリウマチ??

手指のこわばり、しびれ、痛み、手首の痛みなどありませんか?

「朝起きると、手指が固まった感じで 動かすと痛くて・・・・リウマチかもと心配して病院を受診したら レントゲン検査で異常が無く、血液検査にも異常が無くて、原因がわからないと言われ、仕方ないから痛み止めや湿布などを使っている。」
そういう女性が多くいます。

 手指のこわばりの原因のひとつに、女性ホルモンの減少があります。

2017年4月の日本手外科学会学術集会ランチョンセミナーで「女性疾患としての手外科疾患について」という講演がありました。その中で 平瀬雄一先生(四谷メディカルキューブ 手の外科・マイクロサージャリーセンター)は
◎ 閉経後の女性の手指の変形や痛み・しびれにはエストロゲンが深くかかわっていること、◎ 症状が出るか出ないかの個人差には体内でエクオールが作れるかどうかが関係あること、◎ 予防するためにエクオールの効果が期待できること
について解説しました。
 

平瀬雄一先生の患者様
48歳女性

半年前から両手のしびれと指の関節痛で日常生活にとても支障があり他院を受診。レントゲンで関節変形はみられません。他院では「変形がなく正常」と言われました。こんなに痛いのに正常なわけがないと訴えましたが、原因がわかりません。そこで当院を受診。サプリメントを約3ヶ月飲んだところ 指の機能制限や痛みの程度は著しく改善し、日常生活での支障はなくなりました。

手指のこわばり。
治すのをあきらめないで!!

「手指が痛い、腫れている感じなんだけど病院で異常ないって言われて。仕方ないから痛み止めや湿布を使っている。」手指のこわばり・痛みを「年のせい」と、あきらめている方が多くいらっしゃいます。
 

『女性ホルモンが減ると関節が腫れる』ということが最近知られてきました。

◎ 女性ホルモンの変化について

閉経前はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は分泌量が日々変化しています。そして排卵後はプロゲステロンが多くなりエストロゲンが低下します。このホルモンの変化により月経周期が保たれています。

一生でみると エストロゲンは25歳頃をピークにして下がり始め、60歳過ぎには10歳頃のホルモン濃度に落ち着きます。エストロゲンは閉経後は卵巣ではなく主に脂肪から作られるようになり、その量は極端に少なくなります。

◎ エストロゲン受容体について
エストロゲンはエストロゲン受容体と合体して効果を発揮します。
エストロゲンと合体するエストロゲン受容体は、卵巣以外に 滑膜(関節包、腱鞘など)にもあります。
エストロゲンは受容体と合体して関節や腱を守ってくれています。
エストロゲンが減ると、関節や腱にある受容体がエストロゲンと合体できなくなるので、エストロゲンの効果が出なくなり、関節や腱が腫れるのです。

◎ 重要なのは ここからです。

手指の関節が腫れたり痛くなって最初に病院を受診する年代は50代前半が一番多いのです。関節が変形し始めるのは60代。手指関節変形は70代80代ではあまり発症しません。
つまり
変形するのは「年のせい」ではないのです。
50歳前後で 病院を受診して異常ありませんと言われて、治すことをあきらめて、痛み止めや湿布で過ごしていると、10年後には変形が始まるかもしれません。

平瀬先生の論文でもエクオールで改善されている症例がたくさんありました。

更に、最近ではプラセンタや天然型ビタミンE剤が注目されています。
令和1年11月の日本女性医学学会学術集会では、プラセンタでも手指のこわばりが改善された症例が報告されました。実は当店でも、血流改善の栄養剤とプラセンタ配合サプリメントで、症状が軽くなっているお客様がいらっしゃいます。

手指のこわばり・痛み、変形を予防する方法はあります。あきらめないください。

エクオール

手指のこわばり、痛みや腫れの原因のひとつは、女性ホルモン(エストロゲン)が減ったこと。そこで、エストロゲンとよく似た働きをする エクオールの出番です(^O^)
エクオールは体内で大豆イソフラボンから作られるものでエストロゲンとよく似た化学構造をしています。そしてエクオールはエストロゲン受容体と合体してエストロゲンと似た作用をします。

では、豆腐や納豆を食べれば体内でエクオールが作られるかというと、実は大豆イソフラボンからエクオールを作れる腸内細菌をもつ日本人は50%しかいないのです。そこで、エクオールのサプリメントが開発されました。

平瀬雄一先生のコメントです。「調剤と情報」2017年8月号別刷「女性疾患としての手外科疾患について」より

「当院でエクオールを1日10mg摂取してもらった119例の患者さんの3ヶ月後の状態を評価したところ、手指の動きや痛みについて7割近くの方に改善がみられました。特に関節変形がないか軽度の場合は、ほかの治療をしなくてもエクオールだけで効果がありました。」

「更年期以降の手指の変形を予防するためにはエクオールの効果が期待できるのではないかと思います。サプリメントなのでみるみるよくなるというわけではありませんが、手の関節変形の予防や軽度の腱鞘炎には保存治療(手術をせずに治療すること)の一つとしてエクオールを薦めることも考えるとよいでしょう。」

プラセンタ

更年期の症状は200種類以上あります。ほてりやのぼせ ホットフラッシュだけではありません。

手指のこわばり(腱鞘炎・手根管症候群)はエストロゲン(女性ホルモン)が大きく減少する時期(更年期・妊娠授乳期・乳がん術後など)に起こります。
不足しているエストロゲンをお薬で補えば良いかというと、乳がんのリスクが高まるので簡単には使えません。場合によっては、病院ではステロイドの注射で治療します。が、これはあくまでも一時的に抑えるもので、数カ月後には再発してしまいます。

そこで、エストロゲンに代わるものとして、プラセンタが注目されています。
プラセンタは様々な更年期症状に有効であることが知られていますが、その仕組みはまだ詳しく わかっていません。これからの研究に期待したいと思います。

実は私は数年前 朝起きたときに 手指がこわばり、動かすと痛みがありました。リウマチかも!と思って医者へ行き血液検査をしましたが、変形はなく血液の異常もなく、リウマチではありませんでした。その後、漢方薬、サプリメントなどを飲んだり、リウマチ科の医師からご指導を受け、今は症状はありません。

自分の体験もありますので、更年期症状・手指のこわばりでお悩みの方のお役に立ちたいと考えております。お気軽に ご相談ください(薬剤師 伊藤弥生)

その他メニューのご紹介

連絡先・休日やアクセスをご案内しております

どうぞ お気軽にご来店ください。

新着情報がございます。

ご予約・お問合せはこちら

お気軽にお問合せください

お電話でのご予約・お問合せはこちら

0266-41-4814

受付時間:午前10時〜午後8時
(日曜祝祭日を除く)
※研修会等で臨時休業することもございます。詳しくは営業時間のご案内をご覧ください。
※相談時間中には留守番電話になることがあります。メッセージを頂ければ、後程こちらからお電話いたします。