腰・ひざ・肩の痛み

足腰、関節痛、五十肩、骨粗鬆症などの痛みの原因は、　個人の体質や生活環境により様々です。主に中医学では、外的要因（身体の外からの原因）と内的要因（身体の中にある原因）またそれらが混在することにより痛みが発生すると考えます。

身体の外からの原因

◎ 冷えや寒さが原因の場合《風寒タイプ》
●寒い季節だけでなく、職場が冷える等の環境にある場合に発生する。また寒さ、冷えにより血液の流れが悪くなることにより痛みが発生する。
このようなタイプの方は、お風呂などで体が温まると楽になります。
●漢方薬では、主に体を温める作用にあるもの、また血液の流れを良くするものを服用し改善します。

◎湿気が原因の場合《風湿タイプ》
●湿気の多い時期や湿気の多い職場や生活環境、または雨の日や梅雨の時期になると痛みが発生するタイプ。
●漢方薬では、主に体の余分な水分を取り去る利湿作用のあるものを服用します。

身体の中にある原因

◎ エネルギーや血液の不足が原因の場合《気血両虚タイプ》
●運動不足、偏食、胃腸虚弱などにより必要な血液が不足したり、作られていないと体に十分な栄養が届かないことにより痛みが発生します。このような方は、食事の改善や運動を取り入れ代謝を良くすることで痛みを改善します。
●漢方薬では、気血を補う物を服用し改善を図ります。

◎ 加齢が原因の場合《肝腎虚タイプ》
●加齢により筋骨が弱ったり体に歪みができることにより痛みが発生します。食事や運動で少しでも体のバランスを整えることが大切です。
●漢方薬では、骨は腎が司っていると考え腎の働きを補うものを服用します。